インパクト抜群!3色の階段がある本(三方塗装)
仕上がりサイズ | B5変形(縦263㎜×左右188㎜×厚さ25㎜) |
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綴じ方 | アズマ綴じ+背中に寒冷紗巻き |
本文 | 318p(上質紙 46/110k) |
表紙 | NPCC#24 |
皆さんこんにちは。
最近色の付いた用紙や三方塗装、天地の色付けなどが続いてますが…何と今回も色付けです!
それでは本日のおはなしはこちらです。
どんな本?
今回はなんと、色だけでなく本文の左右の寸法まで違います。
一番短い赤色部分の左右寸法は158㎜、2番目の青色は173㎜、一番長い黒色が188㎜、それぞれ15㎜ずつの段差ができています。
表紙は、段差の部分を覆うような感じで、左右の寸法を伸ばしています。
本の背には補強のために寒冷紗を貼っています。
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開いてみると?
綴じ方は開きの良いアズマ綴じです。階段のように本文の大きさが3段階になっていますが、開いてみると特に違和感もなく、普通の開きのよい本です。
何ができる?
この段差は、どんなものに使えるでしょうか…?
本文の色分けは、以前製本した、用紙に3種類の色を使った本のように、チャプター毎に色分けするなど汎用性も高くいろんな場面で使えそうです。
この段差が表現できるもの……成長や進化でしょうか…。例えばお子さんやペットの成長記録の写真集みたいなものにしたり?でもこの場合、階段は段差が高い部分に向かっていくことになるので、一番最初に来るページ群が時系列的には一番最後になってしまいますね…。まあそれでもいいかもしれませんが。
3色で3段階の段差にすると結構な差があるように見えますが、もう少し段差を細かくして段差グラデーションにしても綺麗かもしれません。目で見て美しい、触って楽しい本になりますね。
本に限らず、どんなデザインにも何かしらの意味を持たせるということが大事であるように思います。その方が読み手や受け手の理解を促しやすく、表現したいものや世界観をより強く伝えられると思うからです。
この三方塗装の階段デザインも、よりコンテンツの内容を直感的に伝える手助けになればよいと思います。
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さて、今回のおはなしはいかがでしたか?
今回の仕様も決して大量生産に対応できるようなものではありませんが、こんな本が書店に並んでいたら目立つこと間違いなしです。
「こんなことできるかな?」と思うことがあったら、フワッとした構想でもよいので弊社にぜひご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございます。また次回のおはなしでお会いしましょう!