HON-NO-HANASHIほんのはなし

さて、今回は和綴じにドイツ装と言われる、表紙に厚めのボール紙を貼った製本をしてみました。

四つ開けた穴に糸を通しただけの簡単な物で、四ツ目綴じと言います。
こちらは簡易版四ツ目綴じとなりまして、本来であれば小口側を袋綴じにしたり、角切りと言う背中の天と地に布を貼ったりする奥深い仕様となっております。

そしてドイツ装。
正式なドイツ装とは少々違いますが、和綴じで背中がないのでまぁドイツ装にも見えると言う事でここは一つ。

中だけを見ると表紙が隠れるので完全に和風です。

表紙にダンボールを貼っただけですが、それだけで和の雰囲気が抑えられ
洋との兼ね合いが上手くいったと思います。

通常の和綴じで表現される柔和で気品のある雰囲気も、
ドイツ装のように厚紙を貼る事でしっかりした印象になり、上手く融合された結果
中々特徴的で面白い本になりました。

和綴じも綴じ糸の色によって雰囲気が結構変わるので、本文用紙と組み合わせれば
かなり広範囲で種類違いが作れるのも良いですね。
結構簡単に種類違いが作れそうなので、今度は色々試してみます。

それでは本日はここまで。
また次回のお話にてお会いしましょう。