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特殊製本技術 自動で本を飾り付け トライオートVol. 1

トライオートを知ろう!~導入編~

弊社では、書籍の製本を得意としている関係で、「トライオート」という機械を設備しています。

今回から数回にわたり、この「トライオート」について、詳しくご紹介していきます!

トライオートとは

製本の現場で活躍する「トライオート」は、「➀カバー、②帯、③スリップ、④挟み込み印刷物」の本への装着を、一つの工程で行うことができる機械です。

一連の作業を一つの工程で行うため、工程を削減することができ、また自動化することでエラーを減らし、高品質な仕上げが可能となります。

具体的に何を装着するの?

本における「カバー」と「帯」は何となくお分かりになるかもしれませんが、その他の言葉は何を指すのかイメージできないという方も多いかと思います。

  • カバー:本全体を包んで保護し、装丁デザインを引き立てる外装。
  • 帯:カバーの上から巻かれる細い紙帯で、価格・キャッチコピー・受賞歴などを読者に伝える役割を果たす。
  • スリップ:本に挟み込まれる、書店での管理や返品処理などに使われる小さな伝票(売上カード)。
  • 挟み込み印刷物:本に挟み込まれる、はがきやパンフレットなど。読者アンケートやキャンペーン案内などを同梱するための印刷物。これらを本に挟む作業を「投げ込み」と呼ぶ。

「トライオート」は、これらを本に装着する作業を全て自動で行ってくれる優れものなのです。

「トライオート」がどういった役目を持つのか少しだけ分かったところで……
今回のおはなしでは、実際に装着に入る前の一番始めの段階、本をセットする部分について簡単にご紹介します。

➀本をセットする

トライオートの入口にあたる本文供給部に、本をセットします。

本の背側を下(小口側を上)にして台上にセットします。

セットされた本は、端から一冊ずつ、金属性のツメで表紙開き部に送られます。

                                                        トライオートに紙をセットした様子

本文供給部

                                                        トライオートに紙をセットした様子

本文供給部

②表紙を開く

表紙開き部に送られた本は、別のツメで本のノド元まで開かれます。

                                                        表紙開き部

表紙開き部

                                                        表紙開き部

表紙開き部

                                                      表紙開き部

表紙開き部

まずは一番始めの段階、本をセットする部分についてのご紹介でした。

次回は、実際の装着作業「カバー・帯掛け」についてご紹介していきます。

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それでは次回のほんのはなしをお楽しみに♪

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