
栄久堂に眠っていた、古い機械
以前、弊社には古い機械があるとお知らせしていましたが、今回も出てきました。工場の隅の方にずうっと置いてあった(放置されていた)折機です。
恐らくこの折機は50年以上前のものだと思います。パッと見ただけでも年季が入っていることが分かります。

「折機」ってなあに?
折機とは、その名の通り、紙を折る機械です。
折機の中に給紙する部分と、折り上がった紙(折丁)を排出する部分とに分かれています。
機械の種類によりますが、一度にたくさんの紙をセットできないため、いかに早く紙の補給と取り出しが行えるかという点が重要になってきます。
効率こそ悪いものの、基本的に一枚一枚手作業で折っていくよりは、早く綺麗に仕上げることができます。(……と言っても、こちらの折機も一枚一枚ローラーに手で紙を送るので、スピードに関してはそこまで大差はありませんが。)
改めて古い機械を見てみると、モノって新しいから全て良いというわけではないんだなあ、としみじみ思います。
昔の技術で可能な限り、有用性のある機械を作り出していたんですね。新しい技術が生まれ、便利なモノで溢れている現代ですが、モノの本質、役割をよく考えながら取捨選択していきたいものです。


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今回は、栄久堂に眠っていた古い「折機」のご紹介でした。
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