本のこと、知っていますか?
本は、一冊一冊の大きさや厚さ、重さなどが違っているという、実に珍しい商品なのです。
例えばコンビニで並んでいるお菓子やジュースなど、意外と規格は同じという商品ってたくさんあります。それに比べて、本屋さんや図書館で見る本を思い浮かべてください。同じ大きさ、厚さのものって、実は2つとないのです。
ご存知でしたか?
本の唯一無二性
一冊一冊違う本になるということは、つくる度に、新しく、かつ唯一無二の商品ができあがるのが製本なのです。面白いですよね。
本当は全部同じ大きさだと、運送の際のダンボールも一種類で済みますし、本の素材になる紙も一種類の大きさで済みますのでたいへん楽になります。
でも、想像してみてください。漫画も小説も週刊誌も写真集も、全部同じ大きさだったら・・・つまらないと思いませんか?一冊一冊にその本にしかない味があるからこそ、本の存在価値があると思うのです。
そのアイデアを創るのはデザイナーさんです。そしてそのアイデアを形にするのが製本職人(私たち)なのです。
おすすめの製本様式
コデックス装やドイツ装といった製本様式が増えてきていますが、これらは味があって、個性的な本をつくるのにはもってこいの製本様式です。
お洒落なだけでなく、開きやすい構造で読みやすく、機能性にも優れています。デザインにこだわった見た目と機能性に優れた製本スタイルは、中身のコンテンツの魅力をぐっと引き上げてくれる効果があります。
コデックス装
表表紙と裏表紙を本の前後に貼り、糸で綴じた背がそのまま見えるように本を仕立てる仮製本様式。背の糸に目立つ色を使用したりして個性を出すことができます。
背中を表紙で覆わない(背表紙がない)状態になるため、180度フルフラットに開くことができます。
ドイツ装
表紙の背の部分と平の部分に別の素材を使い、継ぎ表紙にする製本様式。
綴じ方には糸かがり綴じを用います。
表紙と本文に段差を持たせるお洒落なスタイルで、本に高級感をもたらすことができます。
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今回は本と製本スタイルのおはなしでした。
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