夏のコンテンツの演出に。寒冷紗の腹巻をした本(アジロ綴じ並製)
仕上がりサイズ | B5正寸(縦257㎜×左右182㎜×厚さ8㎜) |
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綴じ方 | アジロ綴じ並製 |
本文 | 124p(上質紙 46/70k) |
表紙 | ヌバテックス+アートポスト220kを表裏合紙 |
見返し | 4p×2(上質紙 46/110k) |
帯 | 寒冷紗 |
皆さんこんにちは。
ここ最近は本当にネタ切れになっており、アイデアを絞り出すのが大変になってきています。とはいえ、一度続けると決めた以上、噛り付いてでも何かを出し続けていきたいと思っています。
温かい目で見守ってもらえれば幸いです。
それでは本日のおはなしはこちらです。
第58回製本実験
今回の本の特徴は、一目瞭然!
青い表紙の真ん中に白色の帯が巻かれています。
どんな本?
今回は表紙にビニールクロスとアートポストを合紙したものを採用、本文は上質紙を使用、そして通常のアジロ綴じでくるんでいます。
ただ、それだけでは過去にも作った作品と同じ仕様になってしまうので、今回は寒冷紗を帯のように巻いてみました。
通常、寒冷紗というのは、表紙と本文の間の背中に貼るものです。崩れを防ぎ、本の強度を出す役割を果たします。メッシュ網のようになっていて、目の粗いものから細かいものまで何種類かあります。
近づいてみると?
今回使用したものは細かい部類になると思いますが、表紙の色が濃い色ですので、網の隙間から下地が良く見えて、本が腹巻きでも巻いているようで面白いと思いました。
鮮やかなブルーに透け感のある白色が、なんだか涼しそうにも見えますね。
何ができる?
今回は寒冷紗ですので、とても薄い帯になりました。この帯は何の表現に使えるでしょうか?
「薄い帯」「夏のような透け感」・・・バケーションやリゾートの本にどうでしょうか。夏のドレスに帯を巻いたようなデザインや、トロピカル風の表紙に薄いクロスでボヘミアンっぽさや涼やかさが出せるような気がします。
やはり和風の要素を感じるので、御朱印帳や和風の手帳のデザインとしても使えそうです。いろんな和柄の表紙に、違う色の寒冷紗を巻くとバリエーションも豊かにできます。
浴衣や夏の和装も表現できそうですね。写真集やファッションコレクションのデザインアイデアにどうでしょうか?浴衣繋がりで、旅館のパンフレットや本などに発展させることもできそうです。
さて、今回のおはなしはいかがでしたか?
いつも使っている寒冷紗を帯のように巻いてみるだけの試みでしたが、いろんなもの関連付けることができて、デザインアイデアとしてはありだなと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回も何かのヒントになれば幸いです。
また次回のおはなしでお会いしましょう!