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10月
2018
【実験的製本レポート】vol.64
「実験的製本レポートvol.64」
● 仕上がりサイズ:A4変形:縦300㎜×左右220㎜×厚21㎜
● 綴じ方:アジロ綴じ並製+背中にクロス巻き
● 表紙:黒色の紙(銘柄不明)+芯材NPCC#28
● 本文:両端折×50台(上質紙 46/135k)
● 見返し:上質紙 46/135k
● コメント:
皆さん、こんにちは。
今回の案件は、全ページが両端折になっている本を製本してみました。
両端折と言われてもよくわからないと思いますので、こちらにイラストを貼っておきます。
図のように両サイドから中心に向かって紙が折り返されている折り方です。
ですので両サイドを開くと中面が見えます。
両サイドの窓を開くと、目の前に綺麗な景色が広がるような、そんなイメージでしょうか。
両サイドに開くと中に何かが隠れているんじゃないか? 別世界が隠れているんじゃないか?
などなど色々妄想を掻き立てられること間違いなしです。
たまに週刊誌などをみていると、袋綴じページなどで、すごくワクワクな気持ちになることありませんか? 両端折では完全には隠れませんが、似たような感覚です。
用途としては、やはり仕掛け絵本でしょうか。
扉を開くことによって、何か一つの謎解きになるような、扉を開いていくことによって、どんどん問題解決していくような、そんなストーリー性のあるものが面白いかもしれません。
今回の仕様も今までありそうで無かった仕様となっています。
皆さん、是非、何か面白い企画を考えてみてください。
今回も少しでも何かのヒントになれば幸いです。