30
1月
2018
【実験的製本レポート】vol.36
「実験的製本レポートvol.36」
● 仕上がりサイズ:A4正寸:縦297㎜×左右210㎜×厚さ16㎜
● 綴じ方:アズマ綴じ+広開本並製
● 本文:紀州色上質 水色 最厚口×13枚、大昭和板紙スノーボード×14枚
● 表紙:気泡紙295k
● コメント:
今回の外観は何の変哲も無いA4サイズの本ですが、本文を額縁風に窓抜きしてみました。たまにアルバムのようなもので、このように窓抜きされているものがありますが、ここまで大きな窓は珍しいかと思います。今回は特に写真を用意してないので、額縁との違いが分かりやすいように、一枚ずつ交互に色紙を綴じてみました。
随分と大きい窓でしょう?!
実際はこの色紙に写真を貼ったり、ちょっとした立体物も良いかもしれません。例えば、押し花とか、、、額縁の紙が厚さ1ミリ程度ありますので、その程度の厚さの物までは大丈夫です。
昔、本の形をしたジュエリーボックスってありましたよね?
今回の本もそれに近いものがあるかもしれません。何だろう、すごく大切な物とかずうっと大事に取って置きたいものなど、思い出の写真と一緒に本として綴じられていたら、素敵でしょうね。本棚に隠れた宝箱といった感じでしょうか。
綴じ方は最近毎度のアズマ綴じ+広開本仕様、今回のような厚紙、板紙でも表紙の背中と接着していないホローバック方式なので、このように非常に良く開き、本文も180度フルフラットになります。写真やちょっとした立体物などを挟んで見るには最適でしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。