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11月
2017
【実験的製本レポート】vol.30
「実験的製本レポートvol.30」
● 仕上がりサイズ:縦241㎜×左右105㎜×厚さ18㎜
● 綴じ方:アズマ綴じ
● 本文:36p:DKスノーA730g/m×18枚
● カバー:和紙/もみ紙(銘柄未明)
● コメント:
今回はサイズに拘りました。お坊さんが使われる経本の様な縦長のサイズにして、綴じ方はアズマ綴じ(180度開きます)、それに和紙のカバーをしました。一般的な経本は通常、蛇腹折りで作られていますが、今回のはアズマ綴じ、蛇腹折りの様に何ページにも渡って長く開くことは出来ませんが、180度開きますので、片手で持ちながら(お経を読みながら)進めることは十分可能だと思います。
写経などにも適していると思います。今回の本文にはとても厚い紙を使用していますので、和紙や奉書紙に書かれた題簽を貼っても良いかもしれません。写経にはちょうど良いサイズだと思います。
最近では朱印帳(通常はB6サイズ)がブームになっていますが、今回の様なサイズの朱印帳も面白いでしょう。いわゆる一筆箋のサイズなので、直接書いても良いですし、また筆で書かれた手紙や和紙など貼って保管するのも良いでしょう。
本ってサイズによって全然佇まいが変わるんだなぁと改めて感じました。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。