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9月
2017
【実験的製本レポート】vol.21
「実験的製本レポートvol.21」
● 仕上がりサイズ:B5変形版(縦238㎜×左右179㎜×厚さ6㎜)
● 綴じ方:糸綴り上製
● 本文:64p:オーロラコート 46/160k
● 表紙:ヴィンテージゴールド(モス)46/107k、芯材:NPCC#34
● 見返し:HS画王 B/T/109k
● コメント:
今回はチリなしの上製本を製本をしました。通常、上製本にはチリと言って表紙の本文より大きい部分があります。一般的には3ミリくらい本文より表紙の方が大きくなっていますね。そのチリが無いのが今回の上製本です。製本の最後の工程で、本の三方を断裁してしまいます。ですので、表紙の芯材(ボール紙)の断面が見えてしまいますね。そこが面白いのかもしれませんが、本の断面が見えるので、どういう構造になっているか、よくわかります。
本全体の印象については、ちょうど上製本と並製本の中間的な要素を感じます。上製本ほど畏まった感じは無く、また並製本ほどカジュアルでも無い、そんなちょうど中間の感じがします。ただチリがあるか無いかの違いだけで、こんなに印象が変わるのは面白いですね。
是非採用してみてはいかがでしょうか。