28 2月 2018

【実験的製本レポート】vol.40

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「実験的製本レポートvol.40

 

  仕上がりサイズ:A4変形:縦288㎜×左右201㎜×厚さ21㎜

●  綴じ方:アズマ綴じ+背中にクロス巻き

  本文:136p:ハイマッキンレークラシック 四六135㎏

  見返し:4p×2:色上質 黒 最厚口

  表紙:シナールベニア板

  コメント

 

今回は表紙にベニアを使ってみました。過去にもベニアを使用したことはあるのですが、ハードカバーの芯材として使ったので、今回とはちょっと違います。前回はベニア板にクロスを巻き付け外からは見えなくなっていました。しかし今回はベニア板をそのまま使ってみました。外観から木材を表紙に使用していると一目で分かります。加工面におきましては、通常の製本用の断裁機で断裁もでき、思いの外、加工しやすかったです。

 

それと何と言っても、軽いのが良かったです。通常のチップボールよりはるかに軽く、持ち運びしやすく、A4にい近いサイズなのに重厚感が一切感じられませんでした。この乾燥時期特有の反りが出ないのもメリットだとと思いました。通常のチップボールだと、今のような乾燥している時期には反りが出ますので、すごく加工に気を使います。

 

このように木材を使用するのも、面白いですね。今回は無垢のまま使いましたが、ペイントしたりニスを塗ったり、色々木の良さを表現出来ると思います。今回はほぼ思いつきで製本してみましたが、もう少し時間をかけて、木材の良さを考えながら紙の本とのコラボ作品を開発してみたいと思いました。

 

 

※この「実験的製本レポート」は本のデザインや装丁を考えられる方々にむけて、何かしらのヒントになればと思い、週一で発行しているものです。もし身の回りに居られる方で、本の造りやデザインなどにご興味のあるある方が居られましたら、ご紹介頂けると幸いです。電子書籍に本のメジャーを取られそうな現代、少しでも高付加価値で後世にも残せていけるような本を作っていきたいと考えています。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。