12 12月 2017

【実験的製本レポート】vol.32

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「実験的製本レポートvol.32

 

  仕上がりサイズ:縦132㎜×左右90㎜×厚さ25㎜

●  綴じ方:アジロ綴じ並製

  本文:280p:OKピクシードソフィア 46/90.5k

  見返し:8p:色PHO(淡クリーム) 46/110k

  表紙:色PHO(淡クリーム) 46/225k

  扉:純白ロール(はまゆう) 46/43k

  カバー:WPHO 46/180k

  スピン(栞紐):4本(No.7, 16, 20, 32)、花布(伊藤信男商店N0.36)

  コメント:

 

今回は今までに無いちょっと特別な仕様にしてみました。18年以上製本業界に関わってきましたが、今までに一度も見た事の無い作りになっています。

 

まず最初の特徴としては、スピン(栞紐)が4本も付いている事です。通常、機械では2本まで入れられますが、それ以上になると手作業になります。ですので、今回の4本も手作業で付けました。それぞれ色が違うので、華やかになりますね。

 

2つ目の特徴は花布と言って背中の上と下に布が貼ってあります。花布とは 元々は補強の役割が主だったようですが,現在は装飾と背部を隠すことが主たる目的になっているようです。通常、上製本(ハードカバー)には付いている事が多いですが、今回のように並製本(ソフトカバー)に付いているのは初めてです(多分、製本の製造ラインに載らないからでしょう)。あまり目立ちませんが、背中にちょこっと色が見え隠れするのがオシャレに見えます。でしゃばらないところが良い!(笑)

 

そして花布を付けた事によって、本のサイズより2ミリづつくらい大きくなってしまったので、それを覆うように今回はカバーを付けてみました。ハードカバーの様なしっかりした作りから出る雰囲気と、ソフトカバーのカジュアルな雰囲気のちょうど中間の、固すぎず砕けすぎずのマイルドな感じが表現されていて、今回の試作は個人的にも一番気に入ってます。

 

今回で32回目ですが、まだまだ色んなアイデアが出てきます!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。