14 11月 2017

【実験的製本レポート】vol.28

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「実験的製本レポートvol.28」

 

  仕上がりサイズ:縦270㎜×左右193㎜×厚さ8㎜)

●  綴じ方:和綴じ(四つ目綴じ)+ドイツ装?(ボール表紙)

  本文:72p(NTラシャ ひまわり 46/135k

  表紙:DKスノーA 730g/m2

  コメント:

 

今回は和綴じにドイツ装と言われる表紙に厚めのボール紙を貼った製本をしてみました。いわゆる日本とドイツのハーフですね。ですが和綴じと言ってってもごくごく簡易的なもので、四つ開けた穴に糸を通して綴じただけの簡単なものになっています。本来は袋綴じと言って小口側が袋になっていたり、角切と言って背中の天側と地側に布を貼ったりと奥深い仕様になっています。

 

ドイツ装と言うのは、一般的には本の背中の部分と表1、4の部分が一体化されていない本の事を呼びます。今回の製本は和綴じの本の表1と4に厚めのボール紙を貼りました。正式なドイツ装とはちょっと違いますが、和綴じで背中が無いので、まぁドイツ装にもみえるかなと言う事で呼んでいます。

 

全体的なイメージとしてなかなか面白く仕上がったと思います。たかだか表紙にボール紙を貼っただけなのに、ちょっと畏まったような雰囲気を出してます。普通の和綴じですと、やはり全体的に「THE日本」を感じます。それにすごく柔らかい印象を与えますね。でもドイツ装のように厚紙を貼ることによって、堅いとかしっかりしたと言うような印象を与えます。

 

 

それと和綴じは綴じ糸の色によって雰囲気が全然変わりますね。今回は本文用紙が黄色でしたので、あえて目立つようにと紺色の糸を使ってみましたが、ボール紙の白との相性も良かったと思います。出来ることなら、今度は色を変えて色々な雰囲気を試してみたいと思いました。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。