07 11月 2017

【実験的製本レポート】vol.27

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「実験的製本レポートvol.27」

 

  仕上がりサイズ:縦258㎜×左右210㎜×厚さ14㎜)

●  綴じ方:アズマ綴じ+背巻き(クロス)+ボール表紙

  本文:112p(上質紙 46/110k

  表紙:芯ボール:NPCC#20

  コメント:

 

今回は背中に、製本用ではない通常の布に裏打ちした布を貼った本を作りました。裏打ちとは布の裏に和紙を貼ることです。裏に和紙を貼ることによって、紙と同様に加工しやすくなります。通常の製本用のクロスは裏打ちが施された状態で販売されています。今回は製本用のクロスではないため、裏打ちという作業から行ないました。ちょっと厚めの千鳥格子模様の布と和紙を貼って、裏打ちを行いました。裏打ちをすると大抵の布を使うことが出来ます。例えば、思い入れのある着物の生地であったり、普段着ているワイシャツ、ハンカチやスカーフなどなど。何でも良いと思います。ダイヤリーや手帳、アルバム、何でも結構ですので、本の一部として残せたら素敵ですね。

 

今回の本は、仕様としては開きの良いアズマ綴じを採用、表表紙と裏表紙には#20のボール紙を貼り付けました。アズマ綴じは本当に開きが良いため180度フルフラットに開きます。手でページを抑えることなく、見開きもしっかりノド元までストレス無く見ることが出来ます。仮にノートとして採用しても、抑えること無くペンを進めることが出来ます。また表紙には硬いボール紙を採用してますので、作りがしっかりしている印象を与えます。

 

本の用途についても考えてみましたが、あまり思いつきませんでした。やはり写真集や作品集、アート系の本が似合うのでしょうか。それとも、開きが良いのでダイヤリーやノートとしても面白いかもしれません。

 

最後ですが、正面から見たときに背中のクロスがもう少し見えると、また雰囲気も変わるのかなと今頃になって気づきました。次回はもう少し背中のクロスを露出させるような仕様を考えてみたいと思います。

 

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。