19 9月 2017

【実験的製本レポート】vol.20

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「実験的製本レポートvol.20」

 

● 仕上がりサイズ:AB版(縦257㎜×左右210㎜×厚さ25㎜)

● 綴じ方:糸綴り並製

● 本文:350p:エアリーボウル 46/70k

● 表紙:クロス:銀河N0361-2、芯材:NPCC#38

● 中表紙:ロベール46/180k

● 見返し:ロベール46/135k

● コメント

 

今回はちょっと高級感を感じられるような、表紙が箱のような製本をしました。右と左にそれぞれ表紙を開くと、中心に本が収められています。表紙は厚めのボール紙にクロスが貼られており、Vカットという手法を使っているので、角が直角になっており、とても高級感を感じるような体裁になっています。

 

表紙は非常に厚めの芯材(3ミリ厚)を使用しているため、一枚一枚、右と左に表紙を開く際にも重厚感を感じられ、中にどんな本が収められているのだろうとワクワクさせられます。左右に開くと左右寸法630ミリが展開され、中心に本があり、まさに玉手箱でも開くかのような感覚を得ます。

 

綴じ方は通常の糸綴り並製ですが、これだけ厚い芯材でカバーされているので、保管や衝撃にも十分耐えうる構造になっています。何十年、何百年と後世に受け継がれていくような大事な書物には最適だと思います。

 

今回の製作においては、Vカットが施されている箱と書物が一体化されているという事が特徴です。また左右の展開寸法も大判なので、サイズ的なメリットを生かして、左右に広がる絵柄を使えば、とてもとても大迫力な表現が出来ると思います。

 

是非採用してみてはいかがでしょうか。