12 9月 2017

【実験的製本レポート】vol.19

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「実験的製本レポートvol.19」

 

● 仕上がりサイズ:変形(縦245㎜×左右169㎜×厚さ12㎜)

● 綴じ方:アズマ綴じ

● 本文:53枚:ピズムマット K/93.5k

● 表紙:紀州色上質ブルー 超厚口

● コメント

 

今回は断裁に注目してみました。本の小口(側面:パラパラめくる方)が斜めに切れています。本の背中(綴じられている方)は真っ直ぐですが、小口側だけが斜めになっています。

 

実際にページをパラパラしてみると、非常にめくりやすいです。一方向だけですが、指が引っかかりやすいので、とても簡単にパラパラ出来ます。ただ逆に反対方向からめくると、ページが突っ張られてオマケに指も引っかからないので、めくるのが非常に難しくなってます。

 

綴じ方は最近よく採用しているアズマ綴じ、180度以上開く綴じ方です。この綴じ方は本当に綺麗に開きます。綴じられている部分も右と左で繋がっている一枚の紙のように見えます(実際には見開きでも左右繋がってないですが)。見開きで絵柄が繋がっていたり、ちょっと厚めの紙だったりする写真集などには最適です。

 

今回の製作においては、大量生産は難しいですね。断裁の作業時に治具のようなものを作って一冊一冊断裁しなければなりません。1000部くらいが限度でしょうか。数量が増えても単価上のメリットが出せません。でも小口の切り口に印刷などすれば、とても綺麗な表現が出来ると思います。斜めに切れているので、ただ置いてあるだけでも側面の印刷が見えたり、書店で平積みでもされたら、間違いなく注目を集めると思います。

 

面白好きのあなた、是非採用してみてください!