19 5月 2015

和綴じの写真集

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最近、様々な特殊な製本に携わっていると、日本の写真集が海外で随分と評価されていることに気がつく。それも写真云々よりも、一つのアート作品としての評価が高いような気がする。如何に中身(コンテンツ)と外見(装丁)の関係性が表現されているか?ということだ。

そのような特殊な写真集の中で、製本に携わったもので和綴じがある。和綴じとはいわゆる日本独自の製本方法で、お坊さんの使う経本などがその種類に当てはまる。小口側が全ページ袋になっていて、本文のページ数が少ない場合などボリュームを持たせるために使用する場合もある。通常袋になっている小口側には水をつけて膨らみを無くすようにするが、最近は様々な用紙があるため、水をつけるとくっついてしまうようなものもある。今回携わったものは正にこのくっ付いてしまう紙の一種で、水をつけると開かない本が出来上がってしまう。水をつけないで如何に収まりを良くするか、工夫が必要だった。写真は束見本だが、想像していたより収まりが良く綺麗に仕上がった。

2015-04-30 13.20.24